エコ自動車やエコ住宅、オフィスにおけるエコ対策などどこの場においても今はエコが求められている時代です。そんな中、今注目されているのが最先端のエコ「グリーンスクール」です。バリ島にある奇跡の学校とも呼ばれるこのスクールは、世界各国から子ども達が集まりメディアでも取り上げられるほど話題性を高めています。
今回は、この「グリーンスクール」の特徴や教育体制についてご紹介していきましょう。
■竹で作ったユニークなキャンパス
グリーンスクールは全ての建造物に竹が使用されています。建造物だけでなく、学習机や椅子、バスケットゴールなどの遊具や川に架けられている橋まで竹製です。環境に優しいだけでなくデザインにもかなりこだわっていて、しなやかな曲線やユニークなデザインも注目されています。教室には窓や扉がないため、かなりオープンで自由な雰囲気です。
このキャンパスならではの特徴は、創始者であるジョン・ハーディー氏による固定概念にとらわれない豊かなこだわりが活かされています。
■排泄物は肥料に使うコンポストトイレ
グローンスクールでは、「コンポストトイレ」を取り入れ、用を済ませた後におがくずを入れて畑の肥料として再利用するトイレを配慮しています。その畑で育てた野菜を学校のランチで食べ、生活における循環システムというものを子どもたちに教えているのです。
このコンポストトイレは、大・小と2つのトイレが分離されているのが大きな特徴で、分けることによって悪臭が軽減され、快適なトイレとして利用できています。
■太陽光と水力による自然エネルギー
グリーンスクールで使われているエネルギーの約8割は太陽光発電です。残りの2割は水力発電によってエネルギーを生産しています。ソーラーパネルや水力発電の設置などにも竹が利用されており、自然と電気のありがたさを子ども達に感じてもらうような工夫がされています。
教室には照明がほとんど設置されていないのですが、外の光を上手く取り入れて照明がわりにしているといった自然エネルギーの活用術を用いているようです。
■名物の泥プールは子ども達に大人気
グリーンスクールでは、授業の1つに泥プールでの泥んこレスリング、川プールでの水遊びがあります。
泥プールには子ども達だけでなく、バリで有名な格闘家が授業に参加し自ら指導をしてくれるという日本では考えられない授業内容が盛り込まれています。
川プールでは、ライフジャケットをつけて川の中にダイブするなど、「自然=楽しい」という意識が身につくよう考慮されているようです。
今回ご紹介したバリ島シバンカジョ村にあるグリーンスクールは、日本からも見学ツアーに参加し訪れている人がたくさんいます。
大人も一緒に参加できるファミリーキャンプなどもあるので、最先端のエコスクールに興味のある方は、ぜひツアー見学やキャンプなどで一度体験してみてください。