環境活動に取り組む理由

近年はテレビやニュースでは環境に関する情報が数多く発信されており、また環境に関する活動に取り組む企業や学校、団体も増えています。なぜ、環境活動を取り組む人々が増えているのでしょうか。環境を守る意味は何か、環境活動が広まっている理由をご紹介しましょう。

■環境問題は自分たちの問題でもある

地球の環境は人類だけのものではありません。人類は地球の中で様々な生物や自然と共存して生きているのです。環境を失えばいずれ人間や他の生物も生きていけなくなってしまうでしょう。自分自身はもちろん、次の世代の子ども達を守る意味でも環境保全は重要な課題というわけです。ただ、環境に対するとらえ方や考え方は人によって異なるため、環境活動を行うにあたり、何が問題なのか、どうして解決したいのか自分の中で理由を決めることが大事と言えます。

■環境から得ている恩恵について

普段、人々は環境から何を得ているのでしょうか。
環境を守ることを理解する意味でも、環境から得られる恩恵を理解することが大切です。

・自然環境を支えるサイクル
自然界では動物の排出物や死骸、または枯れた植物は土の中で生きている微生物により分解され、土に戻るサイクルとなっています。微生物は分解者と呼ばれており、有機物を無機物に変換するサイクルは自然環境を支える上で重要な役割を持っているのです。

・生態系の基礎
地球の環境を支えているのは植物の存在です。葉緑体を持つ植物は光合成という特性を持っており、太陽の光と水、土からエネルギーを集めることで、生物のように食事をしなくても自ら栄養をつくり、成長することができます。植物の葉や実は生物が生きるために必要な食べ物として使われます。
また、光合成は二酸化炭素を吸収し、酸素と炭素を分解して酸素を排出する役割もあるので、不要な自然破壊は二酸化炭素を増やす原因につながるわけです。
つまり、生物は植物がないと生きていくためのエネルギーを確保できなくなります。

・人間も地球環境の一部
人間は地球環境の一部であり、生物の多様性は人類の生存に深く関わっています。例えば、魚や貝は食事をする上で必要ですし、木材は建材や紙など生活に必要です。また、きれいな水や大気なども生きる上では重要な資源と言えます。生物多様性の破壊が続けば、いずれ生物が生存できない環境となってしまうので、地球生命の一員として環境を守る活動が望まれているのです。

環境活動が必要な理由を明確に理解していない人にとっては、CO2を削減できる、温暖化対策になるといった程度の活動と感じてしまうかもしれません。しかし、環境破壊は自分たちの暮らしや未来を奪うことに直結するため、環境保全は重要という認識が高まっているのです。環境から得ている恩恵を理解し、環境活動に取り組む理由を見つめ直してみましょう。

新東京グループ情報サイト