枕にも使われている、落花生の殻の意外な機能

落花生というと、割って中身だけ取り出して殻はそのままゴミ箱へ、なんて方がほとんどでしょう。実際に、生産している現場でも殻は産業廃棄物として処理されているのが現状です。必ずと言っていいほど捨てられてしまうこの殻を、何かに活用することはできないのでしょうか。

落花生の殻の成分を調べてみると、消臭効果や、吸水性、クッション性に優れていることが分かりました。この機能に目をつけ、商品開発に立ち上がったのが落花生の国内生産70%を誇る、千葉県の睡眠グッズのメーカーです。落花生の殻をなんと、枕の中の素材に活用し、オリジナルの枕を開発したのです。

落花生の殻を利用する利点としては、天然素材であるそば殻に比べ、コストパフォーマンスに優れている点です。また、ホルムアルデヒドを吸収する効果もあるので、機能性もかなり高いものと言えます。現在使用されている、天然素材の代用品として新たに期待できる素材と言えるでしょう。

また、落花生の殻の吸水性を生かして、たい肥に利用することもできます。微生物の働きを有効にする水分が、土壌改良に一役買っています。また、土壌に落花生の殻が含まれることで、隙間が生まれ、通気性もよくなります。自宅で簡単に落花生の殻を有効利用する際は、たい肥に活用するのもよいですね。

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