スーパーやコンビニでは様々なペットボトル飲料が販売されており、よく購入される方も多いでしょう。
普段から何気なく捨てているペットボトルですが、資源としての可能性を見出され、リサイクルにより再利用されていることは皆さんご存知だと思います。
しかし、いつからリサイクルが始まったのか、なかなか知る機会が無いと思います。今回は、そんなペットボトルリサイクルの歴史についてご紹介しましょう。
ペットボトルのはじまり
そもそも、ペットボトルがいつから登場したのかご存じですか。
今では当たり前のように飲料や調味料の容器として使用されていますが、実はその歴史は比較的浅く、基礎技術が確立されたのは1967年頃のことです。
ペットボトルの基礎技術はアメリカの化学系企業のデュポン社で確立され、同じくアメリカの科学者であるナサニエル・ワイエス氏が特許を取得し、炭酸飲料のボトルとして使われ始めました。
日本では1977年に500mlの醤油ボトルとして初めて採用され、1982年には食品衛生法の改正により清涼飲料用に用いられることが認められ、同年には耐熱ボトルの開発が日本でスタートしました。
その後は酒類用や乳飲料の容器としても採用され、現在のように普及していったのです。
新東京グループがおススメする、ペットボトルリサイクル
ペットボトルはポリエチレンやテレフタレートという原料で作られるプラスチックの一種です。
燃やすとダイオキシンといった有害物質を放出するため、埋め立て処分で処理されていますが、量の多さから環境悪化が懸念され、リサイクル対象となりました。
日本でのペットボトルリサイクルは1990年代初期から高知県高知市や神奈川県伊勢市などで取り組みが始まり、本格化したのは1993年にPTEボトル協議会がペットボトルの再商品化施設を建設されてからのことです。
これをきっかけに飲料・醤油・酒類メーカーが参画し、ペットボトルリサイクルを促進しているPTEボトルリサイクル推進協議会が創設されました。
普及していくペットボトルリサイクル
日本で本格的にペットボトルリサイクルがスタートし、1997年4月には容器や包装を商品化することを義務付けた「容器包装リサイクル法」が施行されました。
また、2001年4月には環境負荷を低減した製品やサービスの購入を促す「グリーン購入法」など、様々な法整備が進みました。
そして、容器包装リサイクル法は2006年に改正されており、現在は85%を超えるリサイクル率までに到達しています。
このように、ペットボトルやペットボトルリサイクルが誕生して普及するまでの歴史は浅いものの、色々な取り組みや法整備により高いリサイクル率になっていることが分かります。
最近はペットボトルリサイクルをより推進していくため、潰しやすいペットボトルも登場しており、様々な働きかけがリサイクルの意識を高めているのでしょう。